秋の七草の1つとして知られる可憐な花「なでしこ」✿
清らかな香りとやさしい彩りで、食卓や毎日の暮らしにそっと華やかさを添えてくれます❀
エディブルフラワーとしても親しまれている撫子の魅力をご紹介します❁
基本情報
🌸 名前:なでしこ(撫子)
🌸 学名:Dianthus(D. superbus=カワラナデシコ、D. chinensis=セキチク)
🌸 科名・属名:ナデシコ科・ナデシコ属
🌸 別名:大和撫子(やまとなでしこ)、唐撫子(からなでしこ)、河原撫子(かわらなでしこ)、常夏(とこなつ)、石竹(せきちく)、瞿麦(くばく)など
🌸 英名:Pink, Fringed Pink, Dianthus、Gillyflower
🌸 開花時期:4月〜11月
🌸 原産地:ヨーロッパ〜アジア(日本、中国、朝鮮半島、シベリア、モンゴル、ロシア東部など)
なでしこの特徴
🌸 花の色:ピンク・白・赤・紫など多彩
🌸 花の形:5枚の花びらが細かく切れ込んでいる繊細な形状
🌸 花径:3〜5cm前後
🌸 花序:枝先に1輪または数輪がまとまって咲く
🌸 葉の形:細長い線形
🌸 草丈:10〜80cmほど
🌸 香り:甘く爽やかな芳香
花言葉
🌸 純愛(Pure love):まっすぐで小さく可憐な姿から
🌸 貞節(Chastity):糸のように清楚な花姿から
🌸 無邪気(Innocence):小さな花が愛らしく咲く姿から
🌸 思慕(Yearning):遠くを見つめるような花姿から
🌸 大胆(Boldness):小さく繊細さの中にも秘められた芯の強さを感じさせることから

名称と由来
🌸 撫子:愛おしさのあまり撫でたくなるほど可愛い可憐な花に由来
🌸 学名「Dianthus」:ギリシャ語「Dios(神々しい)」・「Anthos(花)」に由来し、「神の花」という意味
🌸 大和撫子:外見と内面の美しさ・品格を兼ね備えた日本女性の美徳を象徴
🌸 河原撫子(かわらなでしこ):日本原産で、「大和撫子」とも呼ばれ、日本女性の美徳の象徴として詩や文学に登場
🌸 唐撫子(からなでしこ)・石竹(せきちく):中国原産の園芸種で、平安時代に渡来。葉が竹の葉に似ています。※観賞用が主であり、エディブル利用する際は「食用」表示のあるもののみを使用
🌸 常夏(とこなつ):花期が長く「夏が続くよう」に咲くことから
🌸 瞿麦(くばく):中国で呼ばれており、生薬・漢方としても用いられてきました
なでしこの歴史・文化・風景との関わり
🌸 『万葉集』や『古今和歌集』など和歌にも多数登場し、日本文化に深く根付く
🌸 秋の七草の一つとして、古くから季節の風物詩に
🌸 「撫子紋」と呼ばれ、家紋として使われています(室町時代から)
🌸 中国では、古くから漢方・薬膳・民間薬として利用されてきました
🌸 旧暦の7月7日頃に開花し、花姿が星のように見えるため、「七夕の花」とも呼ばれています
🌸 庭園や山野に咲く可憐な姿が、野の花として日本の風景に溶け込み、清らかな美を象徴
食べられる部位と味
🌸 食べられる部位:花(生または砂糖漬け)
🌸 味の特徴:ほのかな甘み、わずかに青み、爽やかな香り
食卓を彩る活用法
🌸 サラダ・冷菜のトッピング
🌸 スイーツ・和菓子の飾りつけに
🌸 シロップ・ゼリーの風味づけに
🌸 ハーブティー・エディブルフラワー氷・砂糖漬けに
🌸 お祝い料理・ドリンクの彩りに
暮らしに取り入れる楽しみ方
🌸 押し花やドライフラワーとしてインテリアに
🌸 季節の室礼や節句飾りに
🌸 親子の自由研究や観察にもおすすめ
なでしこの保存方法と注意点
🌸 冷蔵保存:湿らせたペーパーに包んで密閉容器へ(3日以内が目安)
🌸 乾燥保存:陰干し後、密閉容器で冷暗所保管
⚠️ 特に唐撫子(セキチク)などの園芸種は観賞用が多く、農薬の使用が懸念されるため、食用表示のあるもののみを使用してください
⚠️ 食用として販売されていない園芸品種の花は、安全性の面から口にしないようご注意ください
まとめ
秋の七草の1つとして知られ、可憐な姿と爽やかな香りで癒してくれて、食卓を彩るエディブルフラワーとしても楽しめる魅力的な「なでしこ」🌸
娘が一目ぼれして、初めて育てた花は「なでしこ」でした🌺
毎日の暮らしにこの彩り・香り・華やかさを取り入れて、ココロとカラダに笑顔の花をさかせてみませんか?