ドクダミの花々

ドクダミ(Houttuynia cordata)❀エディブルフラワー

強い香りと個性的な花姿で高い薬効が魅力のドクダミ✿
日本の暮らしに息づく和の薬草を、毎日に楽しみましょう🌼

基本情報

🌸 名前:ドクダミ
🌸 学名:Houttuynia cordata
🌸 科名・属名:ドクダミ科・ドクダミ属
🌸 別名:毒溜め(ドクダメ)、十薬・重薬(じゅうやく)、魚腥草(ぎょせいそう)、地獄蕎麦(じごくそば)、たちまち草(タチマチグサ)、しふき
🌸 英名:Houttuynia、Fish Mint
🌸 開花時期:5月〜7月
🌸 原産地:東アジア(日本・中国・朝鮮半島)

ドクダミの特徴

🌸 花の色:黄色(白い部分は花びらではなく総苞・苞葉)
🌸 花の形:花びら4枚に見える苞葉を持つ穂状花序、八重咲もあります
🌸 花径:1mm前後、めしべ1本とおしべ3本の小さい花(無花被花)
🌸 花序:中心の尖っている部分に小さな黄色の花が密集(1~3㎝)、白い総苞・苞葉が花びらのように見えます
🌸 葉の形:ハート型
🌸 草丈:20〜60cmほど
🌸 香り:独特な香り(葉には独特な強い香りがあり、葉ほど強い香りはない)

ドクダミの花言葉

🌸 白い追憶(White memories)
🌸 野生(Wild Nature)
🌸 自己犠牲(Self-Sacrifice)

ドクダミの由来・伝承など

🌸「ドクダミ」は「毒を矯(ため)る」=毒を取り除き治すことに由来。
🌸 毒や痛みを抑える効果を持つため「毒痛み」が転じたという説、葉の独特のニオイが毒ではないかということで「ドクダメ」が転じたという説が名前の由来とされています。
🌸 開花期の地上部を用いる生薬の「じゅうやく」は、10種の薬効をもつ「十薬」という説と、重宝な薬であるため「重薬」という説があり、昔から漢方や民間療法に用いられてきた和ハーブのひとつです。
🌸 魚のような生臭い香りから、中国では「魚腥草(ぎょせいそう)」と呼ばれ、英名では「Fish Mint」とも表現されます。
🌸 学名の「Houttuynia」は、オランダの医師で博物学者のMaarten Houttuyn(マールテン・ホッタイン)にちなみ、「cordata」はドクダミのハート形の葉に由来するラテン語で「心臓の形」という意味を持ちます。
🌸 花言葉は、個性的な花姿と香りが薬草としての記憶を呼び起こすことから「白い追憶」、地下茎で繁殖する強い生命力から「野生」、傷や病を癒す姿から「自己犠牲」に由来しています。
🌸ドクダミには、他にも特徴や人々の印象を反映した多くの別名が存在します:
 🌼 地獄ソバ:強いにおいが地獄を連想させたことから。
 🌼 ウマゼリ:馬も食べないほどのにおいという意味の俗称。
 🌼 たちまち草:薬効がすぐに現れることから名付けられた呼び名。
 🌼 ミゴシソウ:実の形に由来した別名。
 🌼 シフキ:「十薬」の音が転じたものとされる呼び名。

ドクダミの花

ドクダミの歴史・文化・風景との関わり

🌸 江戸時代の『和漢三才図会』『本草綱目啓蒙』『大和本草』に記載される歴史ある薬草「十薬」
🌸 日本の3大民間薬草の一つ「ドクダミ」「ゲンノショウコ」「センブリ」
🌸 昔は民家の裏庭などで自然と育ち、ドクダミ茶として親しまれてきました
🌸 初夏の野や庭に群生し、身近な薬草として日本人に根付いてきました
🌸 ドクダミは、生薬として厚生労働省によって認められています

ドクダミの味と食べられる部位

🌸 食べられる部位:花、葉、茎、根
🌸 花の味の特徴:やや苦味・香りに癖がある(加熱・乾燥・焙煎・シロップにすると香りが和らぎ食べやすくなります)

ドクダミの花で食卓を彩る活用法

🌸 サラダや冷菜のトッピング(生花は香りが強いためお好みで)
🌸 天ぷら・炒め物に
🌸 スイーツや和菓子の飾り(白い花びらにみえる部分)
🌸 フラワーシロップやドクダミ茶(葉も一緒に)に
🌸 エディブルフラワー氷に入れて清涼感を演出

ドクダミの花を暮らしに取り入れる楽しみ方

🌸 虫よけスプレーに
🌸 毎日のスキンケアとして
🌸 子どもとの観察や薬草の学習にもおすすめ

ドクダミの保存方法と注意点

🌸 冷蔵保存:湿らせたキッチンペーパーに包み、密閉容器で冷蔵(約3日以内に使用)
🌸 乾燥保存:風通しの良い場所で陰干しし、密閉容器で冷暗所に保存
⚠️ 注意:必ず無農薬の食用として販売されたドクダミを使用
⚠️ 初めての使用時は少量から試す

まとめ

個性的な花の形・強い香り・独特の風味を持つ日本の伝統的な薬草のドクダミ🌼
何度抜いても生えてくるほど生命力が強く、公園や道端など毎日の生活で目にする事ができま✨
白い部分は花びらではなく、黄色く突き出ている部分に小さな可憐な花が集まっているユニークな姿を持ち、お料理・お茶・スイーツなど多彩に使えるエディブルフラワーです🌻
幅広い薬効を持つドクダミを健康と美容を支えるパートナーとして、暮らしの中に取り入れて毎日を楽しんでみませんか?


投稿日

カテゴリー:

投稿者: