かたくり とは?
かたくりとはどんな花なの?
基本情報は?
🌸エディブルフラワー名:かたくり (片栗)/ Dogtooth violet
🌸種類(科・属):ユリ科カタクリ属
🌸開花時期:3月〜4月
🌸原産地:日本、朝鮮半島、中国、サハリン
🌸花言葉:
🌼初恋 (First Love)
🌼嫉妬 (Jealousy)
🌼寂しさに耐える (Endurance in Loneliness)
花の特徴は?
🌸花の色:紫、ピンク、白、黄色
🌸花びら:6枚の花弁が反り返る独特の形状
🌸サイズ:花の直径は約3.5〜5cm
どんな由来があるの?
かたくりの名前は、花の形が「傾いた籠」に似ていることから「カタカゴ」と呼ばれ、それが転じて「かたくり」になったと言われています。
また、花が百合の花に似ていることから「カタユリ」とも呼ばれていたそうです。
どんな神話・歴史があるの?
かたくりは日本において古くから山野で親しまれ、美しい花として詩や和歌にも詠まれてきました。
万葉集では「堅香子(かたかご)」という名前で登場し、大伴家持が「もののふの 八十乙女が 泣くさまに 寺井の上の 堅香子の花」と詠んだ記録があります。
また、かつて片栗粉はかたくりの鱗茎から作られていましたが、現在流通している片栗粉はジャガイモが原料となっています。
食べられるの?
食べられる部位は?
🌸花:食用可(生食・乾燥・漬け込み)
🌸葉:食用可(若葉はおひたしなどに)
🌸 茎:加熱調理すれば食べられます
🌸球根:煮物(片栗粉の原料として利用されていた)
🌸 若葉や芽:食用可
どんな味なの?
🌸花:ほのかに甘みがあり、ほろ苦さが感じられます。
🌸葉:淡白でクセがなく、おひたしや和え物にする食べやすいです。
🌸 茎:シャキシャキとした食感があり、炒め物に適しています。
🌸球根:苦みやクセがなく、煮物で食べることができます。

どんな活用方法があるの?
どんな料理に使えるの?
🌸 花:天ぷら、お浸し、和え物、サラダ、お茶、砂糖漬け
🌸 葉:おひたし、和え物、炒め物
🌸 茎:炒め物、味噌汁の具、煮物
🌸 鱗茎(球根):煮物
🌸 若葉や芽:天ぷら、おひたし、和え物
花のパワーは?
🌸 消化を助ける:かたくりに含まれるデンプンが胃腸の働きを助けると言われています。
🌸 下痢や嘔吐を抑える:昔から下痢や嘔吐時の回復食として利用されてきました。
🌸 解毒サポート:病後の滋養食としても取り入れられています。
🌸 子供や病人の栄養源:体力の回復をサポート。
🌸 病後の栄養補給:体力が落ちた際の栄養補給として活用されることがあります。
保存方法は?
🌸花や葉:乾燥させると長期保存が可能。お茶や料理に利用。
🌸球根:デンプンを抽出し、片栗粉として活用。
伝統的な利用方法は?
🌸 漢方:かたくりの鱗茎は「生薬」として使われることがあります。
🌸 料理:山菜として親しまれ、春の味覚のひとつ 。
🌸 和歌・文学:古くから詩や歌に詠まれてきました。
楽しむ際の注意点は?
🌸 絶滅危惧種に指定されている地域があるため、採取には注意が必要です。
🌸 花粉アレルギーの方は摂取を控えることをおすすめします。
🌸 食べ過ぎると胃腸に負担がかかることがあるため、適量を守るようにしましょう。
まとめ
かたくりと聞くと片栗粉を思い浮かべてしまうのは私だけでしょうか?
昔は片栗粉の原料として利用されていましたが、今では希少な存在となり、伝統的な食文化の一部として親しまれています。
かたくりは、花・葉・茎・球根すべてが食べられる最高のエディブルフラワーです!
さまざまな料理に使える春の山菜として親しまれています。
うつむき加減に可憐に咲く姿から「春の妖精」とも呼ばれるかたくり。
春の訪れとともに、ぜひこの「春の妖精」に出会いたいですね。
そして「春の妖精」のパワーをいただいて、心も体も健康に、笑顔の花を咲かせましょう!